金融教師 黒目のブログ

元公立学校の教師です。日本株投資経験4年。金融についての発信をしていきます。よろしくお願い致します。

株初心者が高配当株投資で気を付けるべきことは?セクター分散について(その2)

どうもこんにちは黒目です。

以前このような記事を書きました。

株初心者が高配当株投資で気を付けるべきことは?その1

https://okanenosennsei.hatenablog.com/entry/2023/06/08/172938

 

今回はその続きとして、その2、について記述していきたいと思います。

 

1.なぜセクター分散が重要なのか

株のセクター分散は、投資ポートフォリオリスク管理とパフォーマンス向上において重要な要素です。以下に、セクター分散の重要性をいくつか説明します。

  1. リスク分散: セクター分散は、投資ポートフォリオのリスクを分散するための重要な手段です。異なるセクターに投資することで、一つの業界やセクターに特化したリスクにさらされる可能性を低減することができます。例えば、ある業界が不況に陥った場合でも、他の業界やセクターが好調であれば、全体的なポートフォリオの影響を軽減することができます。

  2. 機会の多様性: セクター分散は、異なるセクターの投資機会を活用することを可能にします。経済や市場の状況によって異なるセクターが好調になることがあります。例えば、景気回復期には建設業や自動車業界が好調になる可能性が高いですが、不況期には食品小売業や医薬品業界が安定していることがあります。セクター分散を行うことで、これらの機会を活かすことができます。

  3. パフォーマンス向上の可能性: セクター分散は、ポートフォリオのパフォーマンスを向上させる可能性があります。特定のセクターに過剰に投資すると、そのセクターが不調になった場合にポートフォリオ全体のパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。一方で、異なるセクターにバランスよく投資することで、好調なセクターの成長によってポートフォリオの総合的なリターンを向上させることができます。

ただし、セクター分散には適切なバランスが求められます。過度に分散させるとポートフォリオの成績が平均化しすぎてしまい、市場全体の成績に追従することが難しくなる場合があります。また、十分なリサーチと情報収集が必要です。セクターの特性や動向を理解し、適切な投資判断を行うことが重要です。

セクター分散は、個別の銘柄選択と並んで投資ポートフォリオの構築において考慮すべき重要な要素であり、リスク管理とリターンの最大化を目指す上で役立つ戦略です。

 

2.今何セクターあるの?

東証東京証券取引所)のトピックス(TOPIX)指数は、東証1部上場銘柄の中から選ばれた33業種によって構成されています。以下にトピックスの33業種とそれぞれの代表的な業種を示します(一部例外がある場合もあります)。

  1. 農林水産業

  2. 鉱業

  3. 建設業

  4. 食料品

  5. 繊維製品

  6. パルプ・紙

  7. 化学

  8. 医薬品

  9. 石油・石炭製品

  10. ゴム製品

  11. ガラス・土石製品

  12. 鉄鋼

  13. 非鉄金属

  14. 金属製品

  15. 機械

  16. 電気機器

  17. 輸送用機器

  18. 精密機器

  19. 電気・ガス業

  20. 陸運業

  21. 海運業

  22. 空運業

  23. 倉庫・運輸関連業

  24. 情報・通信業

  25. 卸売業

  26. 小売業

  27. 銀行業

  28. 証券・商品先物

  29. 保険業

  30. その他金融業

  31. 不動産業

  32. サービス業

  33. 電力・ガス業

これらの業種はトピックス指数の構成銘柄に基づいていますが、注意点として、業種の定義や範囲は異なる指数や機関によって異なる場合があります。また、企業の業績や業態の変化により、業種の変更や再分類が行われることもあります。

 

3.じゃあ何セクターに分散させたらいいの?

セクター分散の適切な度合いは、個々の投資家の投資目標やリスク許容度によって異なります。一般的には、セクター分散を行う際には以下のポイントに留意することが重要です。

  1. 十分な分散: ポートフォリオ内のセクター数は、一部のセクターに偏らずに均等に分散させることが望ましいです。これにより、リスクを効果的に分散させることができます。一般的には、5つ以上の異なるセクターに投資することが推奨されますが、具体的な数は個々の投資家の判断に委ねられます。

  2. リサーチと情報収集: 分散するセクターを選択する際には、各セクターの特性や業績の分析が必要です。適切なリサーチと情報収集を行い、各セクターの成長見通しやリスク要因を理解することが重要です。

  3. ポートフォリオの特性に合わせた選択: 投資家の投資目標やリスク許容度に応じて、セクターの選択を行う必要があります。例えば、成長重視の投資家は成長が見込まれるセクターに重点を置くかもしれません。また、リスク回避を重視する投資家は安定性のあるセクターに分散するかもしれません。

  4. マーケットの状況の考慮: マーケットの状況や経済のサイクルも考慮に入れる必要があります。例えば、景気回復期には建設業や自動車業界が好調になることが多いですが、不況期には食品小売業や医薬品業界が安定していることがあります。このようなマーケットの動向を踏まえて、セクターの分散を考えることが重要です。

セクター分散の具体的な分散先や比率は、個々の投資家の目標やリスク許容度、リサーチ結果などに基づいて決定されるべきです。投資家は自身の投資目標とリスクプロファイルに基づいて、適切なセクター分散戦略を構築することが重要です。

ただ私個人の意見でいうのであれば10セクター以上は分散させたらよいかとおもいます。

以上を持って本投稿を終えます。

ここまで閲覧ありがとうございました。

それでは皆様、さようなら^^